「自分の得意なことが分からない」
「自分が何に向いているのかが分からない」
「周りと自分が違うところが気になってしまい、いつも人と比較してしまう。みんなはスムーズにやっているのに・・・私には向いていない気がする」
これらはまさに過去の私でした。
自分の得意や好きがよくわからなかったり、自分が周りの環境になじめない、どうしたらいいかわからない時期がありました。
そんな中、ユング心理学をベースにし、色を使って自分の資質、いわゆる能力や才能などを分類するツール、「自分辞典」と出会います。
自分辞典を知らない人には「自分辞典?占い?もしかしてスピリチュアル?」と一見思われそうなのですが、自分辞典はユング心理学に基づいたものになります。
今回の記事ではユング心理学にも少し触れていきます。
自分辞典アドバイザー資格を取ろうと思ったきっかけ
イメージコンサルタントにはなりたいと思っており、資格を取得しましたが、外見や見た目だけでなく、内面の重要性も感じていたことから、心理学やコーチングも取り入れたいと考えていました。
また「色」で資質を分類する点がイメージコンサルタントで扱うパーソナルカラーや色の分野と名前が共通していて面白そうだと思い、学ぶことを決めました。
また、意外と自分のことを知っているようでうまく説明できなかったり、言葉で表現するのが難しかったりします。
今回は、自分辞典の概要についてみていきます。
自分辞典とは 「自分にとって当たり前にできること」や能力といった資質を知る”手段”
まず、自分辞典を活用することで、自分の生まれ持った資質を知ることができます。
これから、資質をみていきますが、人によって「当たり前にできること」が違ってきます。
例えば、料理が得意な人もいれば、苦手な人がいたりしますね。
違うジャンルで言えば筋トレが得意!という人や、逆に体を動かすのが苦手だなという人もいます。
この2つは分かりやすい例かもしれませんが、自分の当たり前に気づくのは難しいところもあったりします。
その当たり前こそが、その人の才能となるのですが、才能と聞くとオリンピック選手や音楽家、画家のような特に秀でた人がもつ特出したスキルだけだと思う人も多いと思います。
しかし、この自分辞典では、そういったプロの向けというよりかは、むしろ誰もがもつ資質に気づくための診断方法となります。
自分辞典は「ユングの理論」をもとに作られている
自分辞典を活用することで、自分でもなかなか気づくことができない潜在的な部分を知ことができます。
すなわち自分辞典はユング心理学がベースとなっています。
簡単にユングの心理学について触れておきましょう。
ユングの心理学の特徴は深層心理学です。
テーマは「人の心の動きは、意識よりも無意識の方が大きなウェイトを占める」というものです。
心理学は専門用語も多く、抽象的な内容も多いですが、こちらのマンガではユングの生涯と合わせて、ユング心理学を知ることができます。
自分辞典を活用して、自分の強みを知り、得意なことや才能を伸ばして成功する
それぞれの資質によって、得意な自分の在り方や働き方、好きな1日の過ごし方などは異なってきます。
不得意な分野でなかなか100点を目指すのは難しいです。
自分の才能の活かし方を知らないままでいると、ゴールはさらに遠ざかってしまいます。
コツとしては、同じ資質をもった人や自分と似た人をモデリングするといいでしょう。
理由としては、
- 思考パターンを知る(自分との共通点を知る)ことができるので、真似しやすい
- 先に相手が挫折を知っていれば、その乗り越え方が分かる
が挙げられます。
自分辞典カラー診断を行うことで自分の行動や考え方・やってみたいことを制限するものではない
自分にとって、簡単にできることや、当たり前だと思っていることで能力を発揮し、他の人の役に立つことは資質を活かして、成功するための一番の近道となります。
しかし、資質を知っていて、何を選んでいくのかは、自分の考え次第となります。
行動することで自分の資質や好きなこと、得意なこと苦手なことなどが分かります。
「自分は資質が●●だから、◇◇はやってはいけないんだ」ということではありません。
むしろ自分辞典を使うことで、自分のできることや強みを知って伸ばすことにフォーカスしましょう。
自分の資質は基本的には変わらないが、変わることもある
生まれ持った資質は基本的には1つであり、変わらならいとされていますが、経験や、置かれた状況などによって変わることがあります。
受けた教育や親の影響なども当てはまり、後天的な資質が作られるということになります。
例えば、もともと人見知りであったり、一人でいる方が好きな人でも、仕事で人と接する接客業や営業職として仕事をするようになったことで、苦手意識がなくなった、というケースが挙げられます。
ここでポイントになるのが「後天的な資質というのは、生来の資質を持った人にはなかなか追いつかない」ということです。
生来の資質というのは、生まれながらにもったものであり、無理をすることなく、自然と、リラックスした状況の中でもできてしまうものです。
また、毎日繰り返し行ったとしても、苦になることはありません。
しかし、後天的な資質は、自分が意識して行動したり、考えたりする内容となりますので、続けていることがつらくなることや大変だと思うことがあります。
資質は基本的には1色ですが、人によっては2、3色が資質として診断結果が出ることがあります。
このような場合は、自分辞典の理論を習得しているアドバイザーとのカウンセリングがより効果的です。
また、それぞれの持つ資質によって、苦手なことや得意なことが人によって異なってきます。
ここで大切なのは、他人と比べた時に、
「なぜ、できないのだろう」
「私には向いていない」
などとネガティブに自分の才能やスキルがないというように否定しがちですが、自分が苦手なことは他の人の得意であり、その逆ももちろんあります。
自分が何に向いているのか、また得意なことを知って、自分の資質を伸ばすことが非常になってきます。
苦手なことを伸ばすより、得意なことや強みを伸ばしていくことで、効率が良かったりしますし、自分らしくいることができます。
【まとめ】自分辞典を知ることで、より自分の個性や強みを活かしていくことができる
今回は自分辞典の概要と資質についての解説でした。
日本のこれまでの教育や、日本人の国民性でよく挙げられるのが、「平均点をとり、まんべんなくできることが重要」という価値観が重要視されていた点です。
「他の人にどう思われるか」であったり、「周りにこんな風に言われたから」といった他人軸で生きる人もまだまだ多いかもしれません。
「人と違っていい」と捉えられるようになったり、自分と他の人の得意不得意は違うと考えられるようになるだけでも、より生きやすくなりますし、仕事や頼み事がしやすくなったり、他の人の個性も受け入れられるようになります。
「自分って何が向いている?」と悩む人、また他の人と比べてしまう人は、一度自分辞典を受けてみると、自分が持っている生まれながらの資質を知ることができます。
「なんだか、自分らしくない」という違和感であったり、「周りになじまなくてつらい」といったように比較してしまう人はぜひ一度、自分の資質を自分辞典を使って客観的にみてもらうことで、解決できるヒントが得られるでしょう。
「自分って何者なんだろう?」
もしかすると、ほとんどの人が一度は考えたことのある自分への問いではないでしょうか。
ユングは常に、自分自身を追求し、研究し続けた人でもあります。
ユングの人生、苦悩、信念を知ることができるこちらのマンガ。
「自分の運命を肯定する」というユングの結論のもと、ユング心理学の変遷を知ることができるでしょう。