結婚式に招待されたけど、フォークやナイフはどの順番で使ったらいい?
今度レストランに行くことになったけど、テーブルマナーで恥をかきたくないな…
テーブルマナーの基本を効率的に知りたい
この記事では、テーブルマナーの基本にしぼって解説していきます。
テーブルマナーと聞くと、たくさん覚えなければならないと思いがちですが、ポイントは「やってはいけないこと」を先に押さえることです。
国や文化によっていくつかの方法やバリエーションが違ったりしますが、「各国のマナーがそれぞれあるんだな」とまずは知っておくだけで十分です。
基本をおさえておくことで、いつどの国の人と食事をしてもあわてることことはありません。
この記事に書いてある最低限のルールでカバーできます。
それではテーブルマナーの基本をみていきましょう。
テーブルマナーの基本その①着席するときに、美しいマナーを意識しましょう
会場には小さなハンドバッグは持ち込みOKです。
しかし、大きな手荷物は、着席する前にクロークに預けましょう。
バックの置き方とマナー
小さいバックは椅子の背もたれと腰の間に置きましょう。
テーブルの上にバックを置くのはマナー違反です。
普段からカバンをテーブルや机に置くのが習慣になっている人、ぜひ見直してみてくださいね。
就職、転職活動の面接などのビジネスシーンでも、テーブルにかばんを置くのはNGです。
- 置く場所がない場合はどうしたらいい?
椅子の下(原則左)に置きます。サービスの邪魔にならないようにしましょう。
(サービス側からすると、ワイン提供時や、食器交換の時に足元にあるとヒヤッとします・・・by経験談)
- 椅子の出入りは、原則左から行います
- テーブルと体はこぶし1つ分開けます
参考 手の置く位置のバリエーション
アメリカ | ひざ上 |
---|---|
フランス | テーブルの上 |
イギリス | テーブル上、もしくはひざ上 |
テーブルマナーの基本その②テーブルナプキンの使い方
ナプキンの使い方もよく迷うアイテムの一つです。
まずやってはいけないのは、
顏、テーブル、カトラリー、グラスをナプキンでぬぐわないようにしましょう
女性の方ですと、ワイングラスに口紅がついてしまい気になる方がいますが、ナプキンでぬぐうのはNGです。
また、口先や指先を拭くのがナプキンであるため、ハンカチを使う人がいますが、かえってマナー違反とされています。
そのため、食事前に化粧室で口紅は軽くティッシュオフしましょう。
飲み物を口にするときは、口をつけるところをなるべく1か所に定めて飲むようにするのがポイントです。
(あちこち位置を変えると、そのぶん、グラスの汚れが目立ちます。)
ナプキンはいつ広げる?
必ず、主賓・目上の人・ホスト・ホステスが先です。
ここは必ず守りましょう。
実は厳密なタイミングのルールはありません。
(所説では飲み物が来た時、最初の料理が運ばれた時などがあります。)
まずは主賓が先のルールを守りましょう。
ナプキンの使い方は?
ナプキンが小さい時 | 折らずに、そのままひざの上に広げる |
---|---|
ナプキンが大きい時 | 二つ折りにし、輪の方を手前にしてひざの上に広げるのが基本 |
ナプキンが小さい時は、そのまま広げてひざ上にのせます。
こちらはナプキンが大きい時のやり方です。(写真はわかりやすいように実際よりもクロスをずらしています)
手前を輪にし、折りましょう。
広げる時は、テーブルの上でばさっと広げるのではなく、ひざの上で静かにひろげましょう。
口元や手を拭うときは、輪にした内側の部分を使用し、汚れを見せないようにします。
テーブルマナーの基本その③席を離席する時と、食事を終えた時のナプキンのマナー
離席する時
ナプキンは イスの上やひじ掛けのあたりに軽くたたんで置きましょう。
テーブルに置かないのがルールとされていましたが、現在ではテーブル上でもOKです。
食事を終えた後は
ナプキンは見苦しくない程度に「軽く」たたんでテーブル上に置きましょう。
丁寧にたたみすぎるとサービスや食事内容への「不満」のサインになります。
どれくらいたためばいいの?となりますが、クロスの真ん中をつまみ上げるだけの簡単なやり方もオススメです。
①まずクロスの中央の位置を確認します
②真ん中をつまみ上げます
③テーブルの上に置きます
これならあれこれ考えず、パッと真ん中をつまむだけでできますね。
テーブルマナーの基本その④これさえ知っておけばOK!ナイフとフォークの持ち方の基本
基本は左にフォーク、右手にナイフを持ちます(逆の地域もあり)
ナイフの刃は持つときも置くときも、写真のように常に内側にしましょう。
様々な使い方があるため、どの使い方もNGではないうことをおさえておけばOKです。
お箸の持ち方やマナーが不安な人は一緒に確認しておくと安心ですね。
どの国でも共通のルールをまずはマスターしましょう
- 肘ははらない
- 音を立てない(スープやパスタは注意しましょう)
- ナイフやフォークを「上向きで垂直」に持たない (常に先端は下に向ける)
- 食べていない時、またグラスを持つときは、カトラリーを置く
パスタを食べる時にスプーンで食べるのは日本独自のものです。
基本的には「パスタはフォークで食べるのが一般的」です。
パスタの本場イタリアでは、子どもがまだフォークをうまく使えないため、補助的な役割として、スプーンが使われています。
日本では一例として、
- お箸でパスタを食べるのをコンセプトにしているパスタ専門店
- カトラリーセットの中に、お箸やスプーンも一緒に入れて提供する店舗
があります。
ぜひ臨機応変にフォークやスプーン、お箸を使っていきたいですね。
アメリカ
フォーク・ナイフ | 右手に持ち替えてOK フォークをもっていない間、左手はひざの上に置きます |
---|---|
スプーン(スープ等) | 手前から奥にすくう(皿の手前を持ち上げて、傾ける) |
- 食事中 ナイフとフォークは皿の中央あたりでクロス
- 食事終了 ナイフとフォークは4時の位置
イギリス
フォーク・ナイフ | フォークは左にもち、フォークの背を使う。 |
---|---|
スプーン(スープ等) | 手前から奥にすくう(皿の手前を持ち上げて、傾ける) |
- 食事中 ナイフとフォークは皿の中央あたりでクロス
- 食事終了 ナイフとフォークは6時の位置
フランス
フォーク・ナイフ | フォークは左にもち、フォークの腹を使う。(アメリカ同様、右手に持ち替えてOK) |
---|---|
スプーン(スープ等) | 奥から手前にすくう(皿の奥を持ち上げて、傾ける) |
- 食事中 ナイフとフォークはカタカナの「ハ」の字に。柄の部分はお皿の中におさめましょう
- 食事終了 ナイフとフォークは3時の位置
テーブルマナーの基本その⑤洋食のマナーとルール 「最低限知っておくべきマナーポイント集」
洋食のマナーでのチェックリスト ここに注意しましょう
- 手はテーブル上でもOK
- ひじは絶対につかないようにする
- 基本は自分でお皿を動かさない、持ち上げない。またお皿を口に近づけない
- 調味料を取る際は、同席者の前に手を伸ばすことのなよう、渡してもらう
- 塩コショウを使うのは最低でも一口頂いてから
- カップやグラスについた口紅は指で拭かない
- カトラリーが落ちてしまった場合、自分で拾わずにウェイターに伝えて新しいものを用意してもらう
- カップでコーヒーや紅茶を飲む際は、片手でもつ(両手でカップを持たない)
使用するカトラリー(ナイフやフォークなど)の順番
基本的には外側から順番に使いますが、使いやすいものを使ってOKとされています。
ナイフレスト(ナイフやフォークをおく台のこと※写真参照)があれば、基本的には次も続けて同じものを使用するため、ナイフレストにカトラリーを置きましょう。
パン
- 自分で取る時にはたくさん取りすぎない
- 一般的にパンとスープは一緒に提供されるが、配られたらすぐに食べても可
- パンはナイフやフォークを使わない。手で一口大にちぎって食べる
- バターは取り皿に取る。自分のバターナイフで塗る
- ちぎった元のパンは手に持ったままにしない。お皿に置くこと
- テーブルクロスの上に落ちたパンくずはそのままにしておく(ウェイターが片付ける)
- パンをスープに浸すのはNG(ソースをパンにつけるのはTPOによる)
- パン皿がない場合、テーブルクロスの上に直接置いても可
酒
テイスティングはお酒が痛んでいないかの品質の確認のため(好みの確認ではない)です。
テイスティングは主催者が担当しますが、この場合、断ったとしてもマナー違反ではありません。
基本的に、お店の人が飲み物を注ぎます。
注がれている時にワイングラスはもたなない、触れないようにしましょう。
乾杯する際、グラスを重ね合わせて、音をたてないようにしましょう。(傷やひび割れを防ぐため)
フィンガーボール
- フィンガーボールがあれば、食事で指を使ってOKの意味
- フィンガーボールには両手を入れたり、指先以上を入れない
- フィンガーボールを使用した後、手を拭く時にはナプキンを使う(ハンカチはNG)
披露宴のマナー
- 同席者には簡単に挨拶をする(知り合いでなくとも)
- 乾杯が終わった後に、ナプキンを取る
- スピーチや余興中はなるべく手を止めて注目を。食べていても問題はないが、拍手の際には必ず手を止めること
- 食事のペースは同席者と合わせるようにする
- 離席は基本的には控える(披露宴中)どうしてもという時はスピーチや余興中をできるだけ避けて、タイミングを見計らって離席する
ビュッフェのマナー
- 食事を取る順番は、コース料理と同じで前菜→デザートの順 (右から左)
- お皿は、冷たいものと温かいもので使うお皿を分ける
- 山盛りにしないように注意
- 取ったものは残さないで頂く
- 他人の分まで持ってこない
- 使用後の取り皿を使って、再度料理を取りに行かない(お皿は何枚使ってもOK)
- 自分が先に食べ始めない(同席者を待ってから食べ始める)
まとめ テーブルマナーの基本〜まずは「NGポイント」を先にマスターするのが効率的
洋食は「出てきた時と違う状態で終わらせる」のがポイントです。
クロスも綺麗にたたみ直さない、フォークやナイフはお皿の上に置いて食事を終了するなどがその例でしょう。
一緒にいる人を不快な気持ちにさせないための、あくまでの1つのツールがマナーです。
「マナーには様々なバリエーションがある」ということをまずは理解し、押さえるべきポイントにしぼっておくと、いざという時に役立つでしょう。