「少しフォーマルな食事をレストランですることになったけど、予約の前に知っておいたほうがいいマナーってあるのかな?」
「最近マナーについて興味がでてきたけど、マナーってなんだかやっぱり堅苦しいのかな…」
今回は、マナーを学ぶのが初めての方向けに、「テーブルマナーとは?」テーマにマナーの本質とレストランの予約から実際に到着してサービスを受ける際のポイントを時系列でまとめました。
「テーブルマナーとは、フォークとナイフの使いかた」とイメージされる方も多いですが、スマートなレストランの予約もマナーの1つです。
テーブルに着席してからスタートするのではなく、むしろ準備段階から始まっていると言えるでしょう。
テーブルマナーとは、ナイフやフォークの使い方のスキルではなくて、相手への気づかいから生まれるものです。
とはいえ、具体的なノウハウや注意するポイントは知っておいて、当日慌てることは避けたいですよね。
テーブルマナーとは食事を楽しむためのあくまでの1つのツールです。
レストランでの食事をゆとりをもって楽しむためにも、事前準備として最低限押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
テーブルマナーとは、ルールを守ることではく「思いやり」
人間の本能的要素の1つである『食事』をより心地よい時間にするために生まれたのがテーブルマナーです。
食事の際に大事にしたいマナーのポイントは以下の2つです。
- 一緒に食事をする方に、不快な思いをさせないという「思いやり」
- 料理人やサービスを提供してくれた人に、感謝の気持ちを表す行動
マナーと聞くと、ルールや形をきちんと守らなければならないと意識しがちですが、作法そのものをルールや形通りに実践することではありません。
また、相手と過ごす時間そのものを楽しむことも重要です。
マナーやルールにとらわれて、食事の時間を楽しめないことは、作法を間違えてしまうよりも無作法だといえます。
日本の常識のみにとらわれず、宗教や文化学の作法は国や宗教によって異なることを理解しておくことが大切です。
自分の国のマナーを、他の人に押し付ける行為そのものがマナー違反となりますので注意しましょう。
イギリスのビクトリア女王のテーブルマナーとは?有名なフィンガーボールにまつわる話
フィンガーボールとは食事の際に指先を洗うために、水を張ったボールのことです。
また、ビクトリア女王と言えば1800年代に活躍した大英帝国を象徴する女王ですね。
ビクトリア女王が招待した来客が、フィンガーボールの使い方がわからず、食事中にボールの中の水を飲んでしまいました。
その際、ビクトリア女王は、自らもその水を飲んだという逸話です。
ここでビクトリア女王から、
- 「お客様に恥をかかせてはいけない」という思いやり
- 自国の食事のルールを押し付けていない
ということが学べますね。
マナーを知っていることは、知識をさらけ出すことではなく、あくまでも食事を楽しくするため、そして食事をとる全員が気持ちよく時間を過ごすための1つのツールとしてとらえることが大事です。
「テーブルマナーとは?」を理解するための「三大●●シリーズ」
世界3大料理とは?
- フランス料理
- 中国料理
- トルコ料理
いずれも宮廷料理が元となっていることが共通点と言われています。
食事用の3大道具とは?
- 手食 40%
- カトラリー 30%
- 箸 30%
カトラリーとは総称で、食事用のナイフフォークスプーンなどです。
世界3大宗教とは?
- キリスト教
- イスラム教
- 仏教
食事の作法は、宗教的背景が関係しているといわれていることが多いです。
世界の人口は2019年時点で77億人と言われています。
- キリスト教 20億人
- イスラム教 13億人
- 仏教 4億人
- 人数だけでみると、ヒンズー教が11億人といわれています
- 仏教より多いがヒンズー教はインドに集中していることから、世界3大宗教の場合には仏教とされています
これだけは押さえておきたい、テーブルマナーとは?【基本ポイント】
予約するときに、目的を伝える
誕生日や記念日など、何か目的があれば事前に伝えておくとドリンクやデザート、プレゼントなど、お店のサービスの案内がある場合が多いので、目的にあったサービスを受けることができます。
苦手な食材やアレルギーがある場合、前もって情報を伝えておく
食材等の準備もありますので、予約等は余裕を持って具体的な食材を伝えておきましょう。
主催者、主賓、支払いをする人を明確にし、事前に情報共有する
事前に情報共有をメンバーでしておくことで、支払い時に相手に気を遣わせてしまったり、誰が支払うのか等、決めるのに時間がかかってしまうということを防ぎます。
サービスの順番や上座の位置の確認
お店側の準備として、テーブルや椅子の準備、サービス等配慮してくれることがありますので、食事の目的と合わせて伝えるようにしましょう。
ドレスコードを前もって確認しておく
レストランやTPOに合わせたドレスコードを確認します。
香水はごく控えめに
食事は五感で楽しむものと言われていますので、食事がメインとなるようにしましょう。
口紅を軽くティッシュオフしておくと、クラスなどに口紅がうつりにくくなる
食事中にグラスカップを指でぬぐうのはNGです。
席に着く前に化粧室を利用し、食事の際に中座をしないように心がける
途中で離席することで、会話やコミュニケーションが一旦止まってしまい、自分が戻ったときに相手に気を遣うことになったり、また周囲との食事のサービスの流れも変わってきてしまいます。
コートや大きな荷物はクロークに預ける
事前に余裕をもって到着し、手元に置くのは最小限にしましょう。
携帯電話ををテーブルの上に置かない
食事では相手とのコミュニケーションを大切にし、携帯電話の通知などが妨げにならないようにしましょう。
注文しながら迷わないよう、事前に決めてから依頼する
メニューと数などはまとめて把握しておくことで、スタッフの方にスムーズに分かりやすく伝えることができ、コミュニケーションによるミスを防ぐことができます。
何か迷うときにはお店のスタッフに聞くこと
メニューやカトラリー、その他サービスに関することについて分からなければ、質問しましょう。
【まとめ】テーブルマナーとは、予約の前から始まっている
事前にマナー知っておくことで、自分自身が余裕を持った準備ができ、また相手に対して、ゆとりのある思いやりも持つことができるでしょう。
マナーは難しいことを細かく学んでいくよりかも、基本的なことを知っておくことが重要です。
年齢が上がるにつれ、よりフォーマルな場所で食事をすることも増えていきますが、マナーは一生使えるスキルの1つといえます。
本質は相手への思いやりということを忘れずに、異文化などをの違いを理解しながらその背景を知ることで、暗記に頼らない、マナーの習得がスムーズになるでしょう。